●穴釣り入門/服装と装備   テトラの上は

<釣りの服装は・・・>

服装として、先ず履物から入りましょう。

私は底の柔らかい靴を選びます。
足の裏でテトラの形状をしっかり捉える事の出来る靴ほど、バランスが取り易いからです。
スパイクの着いたものや底の硬い靴は危険です。
接地面が少なく滑るからです。
今は、靴の底に貼り付ける滑り止めも市販されていますので、用意しておくことも一考と思われます。

私が釣り場で一番先にすることは「足場の確認」です。
古いテトラや消波ブロックは劣化が進み、モロくなっています。
また、海が荒れた後や雨の日は特に注意が必要です。
海藻などで滑り易くなっているからです。

「これから穴釣りを始める人は、テトラが濡れているときは、絶対に上がらないよう心がけて下さい。」
雨の日や、荒れた日を避け何回か練習を重ねることが必要です。
ソイは、荒れた後のほうが釣れる確率が高く、私もそんな日を選んで釣りに出かけます。



ここでクイズです。
右と左、雨の日の長靴の履き方はどちらが正しいでしょうか?
雨が空から降れば・・・。
左は、靴の中に雨が入ってしまいます。
正解はは右です。
しかし、テトラの上では左の履き方が正解です。
右の場合、ズボンのすそを踏んでしまい、滑って危険です。


冬場の釣りは防寒着が必要です。
上着は暖かいものであればどんなものでもかまいません.が、
ズボンは、動きやすいものを選びましょう。
テトラの上を移動する時、あまり厚手のズボンや、だぶついたズボンはとっさの時に動きが取れません。

私のフィールドとする寺泊漁港の消波ブロックでは、子供の釣り師ともよく一緒になります。
そんな時は必ず 「気を付けようゼ。」と声を掛けます。
大人でも絶対安全というわけではありません。
充分に注意をすることが必要でしょう。


<装備は?>


装備は、渓流釣りの仕度が基本と思って下さい。
クーラー、エサ箱、仕掛け入れを腰につけます。
また、手拭のタオルも絶対必要です。魚を掴むときに重宝します。
手には竿とタモを持ちます。
タモは必ず用意して下さい。
テトラの上を移動するとき、杖の代わりにもなります。

私は、タモを細長く三角形にして使います。
こうすると、狭い隙間にも入りバラす危険も少なくなります。

この時期、大きい渡りガ二がよく食いついてきます。
カニはエサを掴んで上がってきますが、水面ですぐ離してしまいます。
こんな時、タモが威力を発揮します。
なにより、釣ったカニをタモから直接クーラーに入れれば、挟まれずに済みます。これが一番です。

このカニは、食べても非常に美味しく、私の本業の中華料理でも食材としてよく利用します。
そしてまた、このカニは蛸釣りの絶好の餌となります。

私は素潜りで蛸を捕りますが、蛸を語ると長くなります。
残念ですがまたの機会といたします。


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穴釣指南役
八方斎すぶ太